わきが・多汗症・無汗症爪の症状と治療法

わきが・多汗症・無汗症爪

細菌の作用のわきが(腋臭症)の手術は医師と相談して慎重に決めましょう。また、多汗が全身に現れるものと局部に現れる多汗症、汗腺の萎縮がする無汗症の症状と治療法です

細菌の作用のわきが(腋臭症)

細菌の作用のわきが(腋臭症)

 

受診科

皮膚科

 

原因

汗腺のうちアポクリン腺の方から出る汗が臭うのですが、原因は細菌の作用です。

 

症状

発症はだいたい12歳か13歳以後からです。
思春期に特に強くなりますが、やがて軽くなり、40歳代以後はかなり症状が治ります。
アポクリン腺は、わきの下や、へその周辺にあり、独特な匂いがし、
特にわきの下の多くあるので、「わきが」と呼ばれます。

 

治療

まめに入浴してわきの下をいつも清潔にするように心がけ、香辛料を摂り過ぎないようにします。
通気性の良い下着をつけて、蒸れないようにし、塩化アルミニウム液を外用したりします。
どうしても、臭いが解消しない場合は、アポクリン腺を除去する手術や電気分解をします。

 

わきが手術の決断は医師と相談して慎重に

アポクリン腺から分泌される汗は、本来、無臭なのです。
しかし、皮膚表面に常在する細菌が汗を分解して低級脂肪酸を作り出し刺激性の異臭がします。

 

自分の体の臭いは、自分ではわからないものなので、不快なにおいに悩む人のうち、腋臭ではないのに、悪臭がしていると強く信じている人もいるのです。
深刻に悩む前に、本当に異臭があるのか、家族など信頼できる人に聞いてみましょう。

 

臭いが解消しない場合は、電気分解やレーザー療法も行われますが、これらで完治させることは難しく、臭いが再びしてしまうということも良くあります。

 

手術でアポクリン腺を除去する方法もありますが、傷跡が残ることを覚悟しなければならず、腕の運動が制限されてしまう可能性もあります。
わきの下の皮膚の下には、大切な神経や血管が通っているので、安易に手術をすれば治ると思い込むのは危険です。手術の決断は医師とよく相談して慎重に行ってください。

 

多汗が全身に現れるものと局部に現れる多汗症

原因

汗が大量に出るもので、多汗が全身に現れるものと、局部に現れるものがあります。
全身に現れるものは、周囲の温度が高い場合と、バセドウ病、糖尿病などの病気や、
妊娠やや更年期障害などが原因となります。
局部に多汗症が現れるものは、精神的に興奮したり緊張することが原因となります。

 

症状

局部的なものは、手のひらや足の裏や、わきの下、額や鼻の頭などに多汗します。

 

治療

病気が原因となっている場合は、その治療をしますが、
局部的なものは、重症ならボツリヌス毒素を局所注射します。

 

汗腺の萎縮がする無汗症

原因

原因としては、体温の調整をしている脳の中枢や脊髄に障害が起きた場合のほか、
重症の汗疹や強皮症などによる汗管の閉塞、その他、汗腺の萎縮があります。
ごくまれに男性だけにおきる先天性の無汗症があります。

 

症状

汗が出ないだけでなく、皮膚が乾燥してザラザラしてきます。
熱中症となって意識障害をおこす例もあります。

 

治療

原因となる病気をしますが、先天性のものは治療法がありません。


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