子供の未熟児貧血・先天性再生不良性貧血・甲状腺機能低下症など貧血の症状

乳児・幼児の貧血の病気

乳児や幼児などの子供の貧血の症状。未熟児貧血・先天性再生不良性貧血・甲状腺機能低下症などの症状。

子供にみられる貧血の病気

乳幼児にみられる貧血の病気

受診科

小児科

 

未熟児貧血

体重2000グラム以下で出生した未熟児は、その後、数週間で多くが貧血となります。
これは、身体の成長に造血作用が追いつかないことが原因です。

 

治療

未熟児貧血には、最近では赤血球増殖因子(エリスロポエチン)の注射が使われます。
だいたい、数か月で貧血は治ってきますが、鉄欠乏性貧血をおこすこともありますので、その際は、鉄剤使用します。

 

先天性再生不良性貧血

先天性再生不良性貧血は、生まれつき骨髄に障害があって、赤血球が十分に作れないためにおきる貧血です。副腎皮質ホルモン剤などの薬物治療します。また、骨髄移植が有効です。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺の機能が悪く、甲状腺ホルモンが十分に分泌されないので、糖質やたんぱく質の代謝がうまくいきません。

 

症状と治療

甲状腺機能低下症は、生まれてすぐのころは、泣いたり笑ったりの表現に乏しく、少し大きくなっても身長の伸びが遅かったり、知能が遅れていたりします。

 

甲状腺ホルモンを内服することで治療しますが、日本では、先天性代謝異常マス・スクリーニング検査(ガスリー法)が実施されるようになり、早期診断、早期治療が行われるようになってきました。


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