子供の肥満・高脂血症・脂肪肝・糖尿病・高血圧症・動脈硬化・消化性潰瘍の症状

乳幼児の成人病

乳児や幼児などの子供の病気の症状。子供にも成人病と言われる病気があるのです。肥満・高脂血症・脂肪肝・糖尿病・高血圧症・動脈硬化・消化性潰瘍などの症状。

子供にみられる成人病

子供の病気:肥満・高脂血症・脂肪肝・糖尿病・高血圧症・動脈硬化・消化性潰瘍

受診科

小児科

 

肥満

子供の肥満は、解消しなければ、そのまま成人病の原因となることがあります。
肥満の子供は、動脈硬化や高血圧が始まっているとも言われており、
大人になってからの成人病のきっかけになるだけでなく、子供の段階で糖尿病、脂肪肝、高脂血症など様々な成人病のきっかけとなる可能性は十分にあります。

 

症状

子供の肥満の判定は、標準体重と比較することで出来ます。
子供の肥満を判断する指数(肥満度)であり、それが20%を超すと肥満で、40%以上となると、かなり深刻な肥満となります。

 

肥満の原因が病的なものであれば治療が必要でしょうし、単純な肥満であれば、食生活の改善や運動で解消します。ただ、我流ではなく、小児科に診察して相談することも必要です。

 

高脂血症

高脂血症は、血液中にコレステロール、中性脂肪、脂肪酸などの脂質が多く溶け込んでいる状態です。この高脂血症は、いくつかの種類に分かれています。

 

ある種の酵素が先天的に存在しないためにおき、肝臓や脾臓が腫れるもの。
コレステロールが多い場合は動脈硬化を進行させ、その影響で、心臓に障害を与えることが多いものです。

 

原因と症状

高脂血症の先天的なもの以外の原因として食生活があります。
欧米化の食事が多いと、食事からの脂肪の摂取の割合が多くなります。
脂肪の摂取が多く、運動が不足することで、子供にも高脂血症になるのです。

 

また、肥満と高脂血症は、非常に関係が深く、肥満の子供は高脂血症になる確率が高いので肥満治療が必要になります。

 

治療としては、食事療法や運動療法をし、場合によっては薬物療法をします。

 

脂肪肝

脂肪肝は肝臓に脂肪がたくさん溜まる病気です。

 

症状と原因

脂肪肝の初期の頃は、症状はでませんが、進行してくると、嘔吐や黄疸が出て、慢性肝炎や肝硬変に移行します。

 

原因としては、食物の食べ過ぎなどがあり、特に重度の肥満の子供に発症が多いので、極端な肥満にならないように注意する必要があります。

 

糖尿病

血液中の糖分が多いと膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて糖分が調整されるのですが、このホルモンの分泌作用に障害があるのが糖尿病です。放置すると、血管や神経に重大な障害を起こすことになります。

 

糖尿病にはインスリン依存型と、インスリン非依存型にわかれますが、
小児の糖尿病の場合は、ほとんどインスリン依存型で、生涯を通して、毎日、インスリン注射の必要があります。

 

症状と原因

インスリン依存型の糖尿病の原因として、遺伝やウィルス感染後の自己免疫などが関係しています。子供の糖尿病としては少ないインスリン非依存型の原因は、肥満で確実に増えています。
肥満の子供が、いつも喉が乾いたといい、水やジュースを大量に飲むようなら、糖尿病の初期の場合があります。その後、体重減少や腹痛などが起きたら、糖尿病はかなり進行している可能性があります。

 

高血圧症

高血圧症は、体のどこかに病気がある場合と、特に病気がない場合があります。
病気がないのに、血圧が高くなるのを、本態性高血圧症といいますが、子供の高血圧症も、特に病気がない本態性高血圧症です。

 

症状と原因

子供に高血圧症がおきるのは遺伝的な体質が大きく影響していますが、食べ過ぎなどによる肥満や、塩分の取りすぎ、あるいは運動不足などが原因となっています。

 

日常的に高血圧症が続けば、動脈硬化、心臓病などを起こす率は高くなります。
子供の頃から、塩分の多い食事に慣れてしまうと、塩分過多による高血圧を起こします。
治療には、食事療法や運動療法で治します。

 

動脈硬化

肥満や高血圧症あるいは高脂血症、糖尿病などという症状が続くと、動脈硬化が起きます。
この動脈硬化を放置すると、心臓や脳の血管に障害が起きます。
成人病としは、高血圧症と並ぶほど多いものですが、動脈硬化は、子供のころから始まっているといわれ、実際に動脈硬化の子供が増えています。

 

症状と原因

動脈硬化の原因は、食べ過ぎによるカロリー摂取の過剰や、脂肪の取りすぎによる高脂血症あるいは高血圧などがあれば動脈硬化が徐々に進行していきます。

 

肥満で高血圧あるいは高脂血症がある子供は、塩分を控えめで栄養バランスのよい食事をして、適度な運動をするようにします。

 

消化性潰瘍

消化性潰瘍は消化臓器に起きる潰瘍で、精神的なストレス買いに負担を与え、消化性潰瘍である胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こすことが良くあります。
大人だけでなく、子供にも起きることです。

 

症状と原因

小学生以上の子供に多く、食欲がなくて上腹部に不快感や痛みがあり、特にお腹が空くと痛みます。このような症状があると、消化性潰瘍の可能性があります。

 

今では子供もストレスを受けることが多いので、消化性潰瘍が起きても不思議ではありません。十二指腸潰瘍の場合は、子供でも突然、大出血を起こしたり、十二指腸に穴が開くこともあります。

 

消化性潰瘍は、薬物療法で多くは治りますが、緊急の場合は手術もします。


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