結節性・多形滲出性紅斑・紅皮症・日焼けの症状と治療法

結節性紅斑と日焼け

感染症や薬剤の影響による結節性紅斑、ウィルスなどの感染かアレルギーによる多形滲出性紅斑、重症化した湿疹から紅皮症、むくみや水疱が現れる日焼けの症状と治療法

感染症や薬剤の影響による結節性紅斑

感染症や薬剤の影響による結節性紅斑

 

受診科

皮膚科

 

原因

感染症や薬剤の影響で真皮から皮下組織にかけての血管に炎症がおきるものです。

 

症状

若い女性の足に手の指先位の大きさの赤みのあるしこりがたくさんできて押すと痛みがあります。通常は放置しておいても数週間で完治します。

 

治療

足を休めることが必要で、消炎鎮痛剤などを使用します。

 

ウィルスなどの感染かアレルギーによる多形滲出性紅斑

原因

手足の皮膚に紅斑が現れるもので、かゆみがあることもあります。
原因は細菌、真菌、溶連菌、ウィルスなどの感染や、薬物・食物アレルギーなどです。
春秋に多く発生し、特に女性に見られる病気です。

 

皮膚の症状だけでなく、目や唇がただれたり、重要な全身症状を伴うことになれば、
それは多形滲出性紅斑ではなく、多形滲出性紅斑症候群となります。

 

症状

微熱や頭痛、倦怠感など、まるで風邪のような症状が現れてから、
手の裏側や腕や下肢、足の甲に痒みのある小さな紅斑が多数発生します。
紅斑は境目がはっきりしていて、少し盛り上がっていて、
左右の手足の同じ位置に、ほぼ対称に表れるのが特徴です。

 

口や鼻、外陰部などの粘膜がただれたり、リンパ節が腫れたり発熱したりすれば、
多形滲出性紅斑症候群となります。
これを放置すれば生命にかかわる危険な状態になります。

 

治療

多形滲出性紅斑の皮膚症状だけなら、副腎皮質ホルモン剤などの薬物療法でも
数週間で治りますが、原因が感染なら、しばしば再発しますので、入院治療が必要となります。

 

重症化した湿疹から紅皮症

原因

重症化した湿疹や皮膚炎、角化症、水疱症などによるものや、皮膚への細菌の感染症、
皮膚の悪性リンパ腫などの腫瘍といった病気によるものです。

 

症状

全身の皮膚が一面に赤くなるだけでなく、皮膚がフケのように、剥がれたり、カサブタのように、大きく剥がれたりすることがあります。
また、発熱や全身倦怠感、食欲不振など、皮膚以外の症状が現れることがあります。
皮膚の症状は原因が何であっても同じです。

 

こういった症状に加えて、脱毛、リンパ節の腫れが合併することもあります。
皮膚がたくさん剥ける為に、栄養バランスが崩れたり、心臓に負担がかかったりします。

 

治療

繰り返し皮膚の検査を行って、原因疾患を調べて適切な治療をするほか、
入院して全身状態を改善します。

 

むくみや水疱が現れる日焼け

原因

長時間、日光を浴びていると起きる状態で、皮膚が紫外線を受けて細胞が傷つけられ、
炎症を起こして赤くなります。
紫外線によって色素細胞が刺激されると、メラニン色素をたくさん作って黒くなります。

 

症状

皮膚が赤くなり、ヒリヒリとしてひどい場合は、むくみや水疱が現れます。
やがて皮膚がむけてきて、肌が褐色になって落ち着いてきます。

 

治療

日焼けした部分をよく冷やします。
炎症を軽減するには、副腎皮質ホルモンを使用し、ひどい場合は医師の治療を受けるべきです。


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