過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・大腸ポリープの治療に食事療法

腸の病気の食事療法

過敏性腸症候群はストレスなど心因性の原因で下痢と便秘を繰り返したり、潰瘍性大腸炎は大腸粘膜に潰瘍ができ腹痛を伴い粘血便や下痢がおきてきます。大腸ポリープは、腸の粘膜がキノコ状に突出する病気で、治療を手助けする食事療法です。

過敏性腸症候群の食事療法

過敏性腸症候群は、下痢や便秘が続くものや、下痢と便秘を繰り返すものがあり、腹痛を伴うことが多いものです。原因は不規則な食事や、不規則な排便時間によるもののほか、ストレスなど心因性のものでもおこります。

 

食事療法のポイント
栄養バランスの良い食事

栄養バランスの良い食事をして、整腸のために、乳酸飲料を摂るようにします。

 

便秘や下痢の場合

便秘の場合は、繊維質の多い食品を摂るようにし、下痢の場合は繊維質は逆に控えましょう。
また、下痢しているときは、冷たい飲み物やアルコールは良くありません。

 

ビタミンCを多く摂る

過敏性腸症候群の原因にはストレスがあります。
ストレスから身体を守るために、体内では副腎皮質からホルモンが分泌し、このホルモンをつくるためには、ビタミンCが必要になるのです。緑黄色野菜や果物を多く摂るようにします。

ビタミンC

結合組織生成、アミノ酸の代謝を助け、病原菌の抵抗力をつける

柑橘類いも類緑黄色野菜

【柑橘類】【芋類】【緑黄色野菜・淡色野菜】

 

潰瘍性大腸炎の食事療法

潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜に潰瘍が発生するもので、腹痛を伴い、粘血便や下痢がおきてきます。
免疫やストレスと関係があるとされています。

 

食事療法のポイント
高たんぱく、高エネルギー、高ビタミンを多く摂る

症状が現れているときは、下痢によって栄養素が体外に出てしまうため、補給する必要がありますが、食事は胃に負担を与えないように、お粥や半熟卵、柔らかく料理した肉や野菜のように消化の良いものにします。。

 

消化の悪いものや刺激物を避ける

症状が落ち着いているとき、栄養バランスの良い食事ならできますが、繊維の多い生野菜や豆類、牛乳、チーズなど油分の多い食品は避けましょう。

 

また、コーヒーや紅茶、アルコール類の飲料や、香辛料などで腸を刺激しないように注意します。

 

大腸ポリープの食事療法

大腸ポリープは、腸の粘膜がキノコ状に突出する病気です。
このポリープは、良性のものと悪性のものがあり、下血があります。

 

食事療法のポイント
脂肪を控えて野菜や豆類をとる

大腸ポリープは、特に中高年者に増える傾向があり、食生活が欧米化したため、脂肪分を摂りすぎるのが原因とされています。

 

脂肪を避けるとともに、便通をよくするために、線維質の多い野菜や豆類などを多く摂るようにすべきです。

 

カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6を多く摂る

骨を構成する成分のカルシウムとマグネシウムの不足が多くみられます。
海藻や小魚、青菜などからカルシウムを、玄米、そば、ナッツ、ジャガイモなどからマグネシウムを補給するようにします。

マグネシウム

骨を形成する成分

玄米そばナッツジャガイモ

【玄米】【そば】【ナッツ】【ジャガイモ】

スポンサーリンク