自律神経失調症・クインケ浮腫の症状と治療法

自律神経失調症

内臓をコントロールする自律神経に異常がおきる自律神経失調症、毛細血管から流出する液が増えて組織に溜まってむくみがおきるクインケ浮腫の症状と治療法です。

内臓をコントロールする自律神経に異常がおきる自律神経失調症

内臓をコントロールする自律神経に異常がおきる自律神経失調症

 

受診科

神経内科・内科・心療内科

 

原因

自律神経は、寝ているときでも動いている心臓や内臓をコントロールしています。
自律神経失調症は、その内臓器官をコントロールする自律神経に異常がおきるものです。

 

心理的ストレスなどの心因性が原因となり、自律神経失調症を患う人のほとんどは、この心因性によるものです。また、他の要因では、自律神経そのものがバランスを崩すことですが、これは体質と性格に起因します。

 

自律神経の中枢は大脳皮質の影響も受けていますから、心と身体の接点の問題でもあります。男女ともにおこる可能性があり、発症年齢も乳幼児から高齢者まで幅広くなります。

 

症状

疲労感や冷えやすさや失神などで、その他は自律神経の影響下にある様々な器官に障害がおきます。脳神経系ではめまい・頭痛などで、循環器系では胸痛・動悸など、呼吸器系では息切れ・あくび・咳などで、消化器官系では食欲不振・便秘や下痢・嘔吐などの異常がみられます。

 

また、骨や関節、筋肉などでは筋肉痛や肩こり、腰痛など、皮膚では発汗や冷えなどがおきてきます。これらの症状が複数で現れますが、内臓だけに限って現れることもあります。

 

治療

自律神経調整剤、抗不安剤、抗うつ剤などの薬物療法と、日常生活を規則正しくして不要なストレスを避けるようにします。

 

毛細血管から流出する液が増えてむくみがおきるクインケ浮腫

原因

クインケ浮腫は、血管神経性浮腫ともいい、毛細血管から流出する液が増えて、組織に溜まってむくみがおきます。血管を支配している血管神経が過剰に興奮して、毛細血管の透過性が高まるのが原因です。

 

自律神経の働きが不安定だったり、アレルギー体質の人に多い病気で、体質が遺伝するといわれていますが、非遺伝性のものがあります。

 

症状

突然、まぶたや唇などがむくみますが、数日でおさまり、また、むくみがでます。このむくみは数センチのもので、指で押しても硬いもので、痒みや痛みなどはありませんが、胃の粘膜がむくむことで、嘔吐、腹痛、下痢などがおき、喉の粘膜がむくむと呼吸困難になります。

 

治療

自律神経の動きを調整する変調療法や、アレルゲンに身体を慣れさせる減感作療法が有効とされています。薬剤としては、抗ヒスタミン剤を使用します。


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