上部・下部消化管X線造影検査と腎盂造影検査で判明する病気

X線造影検査

上部消化管X線造影検査は食道、胃、十二指腸などの臓器異常を検査します。下部消化管X線造影検査はバリウム液と空気を肛門から注入し、大腸(直腸・結腸)のX線撮影をします。腎盂造影検査は腎盂、尿管、膀胱などの異常を発見するための検査です

消化管の生体検査

上部消化管X線造影検査

上部消化管X線造影検査

食道、胃、十二指腸などの臓器異常を検査します。
検査はバリウムを飲み、上部消化管をX線で造影して、色々な角度から撮影します。

 

判明する病気

食道炎、食道がん、胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍

 

検査前日の夜9時移行は絶食とし水やお茶も控えます。
妊娠中は検査できないので、必ず医師に申し出る必要があります。

 

X線撮影をするときは、息をしっかりと止めます。
検査後は白いバリウム便が出ます。

 

下部消化管X線造影検査

下部消化管X線造影検査

バリウム液と空気を肛門から注入し、大腸(直腸・結腸)のX線撮影をします。

 

便潜血反応検査で、陽性と診断された場合に行われる他、大腸がんの早期発見のためにも行われます。

 

判明する病気

大腸がん、大腸ポリープ、大腸結核、潰瘍性大腸炎

 

便がちの人は、検査数日前から下剤などを使って排便しておきます。
検査前日は、低残渣食をとり、夜9時からは絶食、また就寝前に下剤を服用し、
検査当日には浣腸を行います。検査後には白いバリウム便が出ます。

 

腎盂造影検査

腎盂造影検査

腎盂、尿管、膀胱などに造影剤を入れ、それらの異常を発見するための検査です。

 

検査方法は、ヨード系造影剤を静脈に注入し、単位時間ごとにX線造影していく静脈腎盂造影(IVP)と、膀胱内視鏡を使って造影する逆行性腎盂造影(RP)の2つがあります。

 

判明する病気

腎盂腫瘍、尿管結石症、膀胱腫瘍

 

X線で撮影するので、金属がついた衣服は脱ぐ必要があります。
造影中の点滴中に気分が悪くなる場合があり、その場合は伝えなければなりません。撮影時はしっかり息を止めます。

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