尿沈渣・尿ウロビリノーゲン検査・尿ビリルビン検査で判明する病気

尿の検査

尿沈渣は、尿たんぱく検査、尿潜血検査などで異常があった場合に診断確定のために行われます。尿ウロビリノーゲン検査は主に肝臓の状態を調べ、尿ビリルビン検査は、黄疸の早期発見に効果的な検査で、肝疾患診断のために行います。

尿検査の精密検査

尿沈渣

尿沈渣

尿たんぱく検査、尿潜血検査などで、異常があった場合に、診断確定のために行われます。

 

尿沈渣の検査は、尿を試験管にとり、遠心分離器で液体と固形成分に分け、固形成分の状態を調べます。

 

判明する病気

赤血球が多い場合:腎炎、腎結石、心不全、白血病、血友病
白血球が多い場合:腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎
円柱がみられる場合:腎炎、腎盂腎炎、高血圧、心不全
上皮細胞がみられる場合:尿路系炎症

 

生理中の女性は赤血球、白血球が多くなるため、検査をしても正常な結果が得られないのです。また、薬剤を使用している場合はも正確な判断は困難なので、服用した薬剤を申告します。

 

尿ウロビリノーゲン検査

尿ウロビリノーゲン検査

尿ウロビリノーゲン検査は、主に肝臓の状態を調べます。
ウロビリノーゲンは、胆汁に含まれる色素であるビリルビンが肝臓から腸へ流れ出て腸内細菌に代謝され生じるものです。

 

肝臓機能障害や溶血などがおきると、尿中のウロビリノーゲンが多くなります。

 

判明する病気

肝機能障害、胆道閉塞、溶血

 

検査には新鮮な尿が必要です。
また、1回だけの検査では判断が難しく、陽性の場合には重病の疑いもあるので、専門医に診察してもらいます。

 

尿ビリルビン検査

尿ビリルビン検査

尿ビリルビン検査は、黄疸の早期発見に効果的な検査で、肝疾患診断のために行います。また肝炎の経過観察するときも有効な検査です。

 

判明する病気

急性肝炎、肝硬変、胆石、胆管がん

 

異常が発見された場合は、さらに血液検査、超音波診断などが行われます。

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