直腸炎・直腸ポリープ・肛門ポリープ・肛門痩痒症の症状と治療

直腸と肛門の病気

直腸に炎症がおこり粘膜がただれる直腸炎、直腸の粘膜と外側の筋層が肛門の外へ脱出する直腸脱、腹腔内の液や膿汁が溜まり膿瘍ができるダグラス窩膿瘍、直腸の粘膜から発生する突起物の直腸ポリープ、粘膜を分泌する腺が炎症をおこす肛門ポリープ、肛門の病気で分泌された粘液で肛門周囲の皮膚に炎症がおこる肛門痩痒症の症状と治療法です。

直腸に炎症がおこり粘膜がただれる直腸炎

直腸に炎症がおこり粘膜がただれる直腸炎

 

受診科

外科・肛門科

 

原因

腸腸炎は直腸に炎症がおこり、粘膜がただれるものです。
食中毒や下痢で起こることが多く、この病気はあまり心配することでもありませんが、
症状が長く続く場合は、大腸炎や癌などの可能性があります。

 

症状

下血、下痢、粘血便などが現れ、進行すると粘血便の回数が多くなります。
その他に、腹痛、発熱、体重減少、貧血などが現れてきます。

 

治療

保存的な治療が基本ですが、完治するまではかなりの期間がかかります。
サルファ剤やステロイド剤などの薬物療法が有効です。

 

直腸の粘膜と外側の筋層が肛門の外へ脱出する直腸脱

原因

直腸脱は、直腸の粘膜と外側の筋層が肛門の外へ脱出してしまうもので、
40歳以上の出産経験のある女性によくおこります。

 

原因として、子供の場合は排便時のいきみ過ぎで、成人の場合は直腸や肛門の周囲の筋肉が弱くなるためと考えられています。

 

症状

肛門から3〜4センチ直腸がでてしまい、ひどい場合は10センチ以上も直腸が出てしまいます。

 

治療

子供の場合は、排便習慣の改善で自然に治りますが、成人の場合は手術が必要です。

 

腹腔内の液や膿汁が溜まり膿瘍ができるダグラス窩膿瘍

原因

骨盤腔の一番下の部分をダグラス窩といいますが、男性なら直腸と膀胱の間で、女性なら直腸と子宮の間に当たる部分で、このくぼみは、腹腔の一番下にあるため、腹腔内の液や膿汁が溜まってしまい、膿瘍ができるのがダグラス窩膿瘍です。原因は虫垂炎、胆のう炎、胃や十二指腸の穿孔などです。

 

症状

便がなかなか出なかったり、逆に下痢をしたり、排尿痛がおこることもあります。
女性では子宮出血が加わることもあります。

 

治療

直腸あるいは膣を切開して膿瘍を排除します。

 

直腸の粘膜から発生する突起物の直腸ポリープ

原因

直腸ポリープは、直腸の粘膜から発生する突起物です。
このポリープには、管状腺腫と絨毛腺腫の2つに分かれ、管状腺腫は2センチ以上の大きさになると、癌化する可能性が高くなり、絨毛腺腫は心配するほどでもありません。

 

症状

自覚症状がないことが多いのですが、肛門に異物感があったり、排便後にも残便感があったりし、出血もみられることもあります。直腸ポリープが癌化すると、便に血液が混じるようになり、更にポリープが大きくなると、排便時に肛門から脱出することもあります。

 

治療

ポリープのあるところを肛門から切除手術しますが、ポリープが奥の方にある場合には内視鏡を使って切除します。

 

粘膜を分泌する腺が炎症をおこす肛門ポリープ

原因

肛門には粘膜を分泌する腺が10か所ありますが、肛門ポリープは、この腺が炎症をおこして大きくなり、ポリープを形成したものです。

 

症状

ポリープができることで排便時に肛門の一部が裂けたり、ポリープが肛門の外に出てしまいます。

 

治療

ポリープを切除する手術を行いますが、裂孔の治療もします。

 

肛門の病気で分泌された粘液で肛門周囲の皮膚に炎症がおこる肛門痩痒症

原因

肛門痩痒症は、肛門の周囲に強い痒みが現れ、排便あるいは肛門の病気で分泌された粘液によって、肛門周囲の皮膚に炎症がおこり発症することが多いのですが、原因は不明の場合も多い病気です。

 

症状

肛門周囲の皮膚がただれて、非常に痒くなります。

 

治療

患部にステロイド軟こうを使用し、肛門の病気があれば治療します。


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