薬剤性・虚血性大腸炎

ペニシリン系の抗生物質が原因となることが多く、黄色ブドウ球菌が出す毒素によっておこります。

さすような腹痛と下痢や下血がおきます。

原因となる薬剤の使用を中止します。

抗生物質の服用のほか、尿毒症などによっておきますが、なぜ炎症が起きるのかは不明です。

鈍い腹痛・下痢・発熱などが見られますが、下血はありません。

抗生物質の服用をやめて、整腸剤や下痢止めを服用します。

高血圧や動脈硬化症、あるいは狭心症、心筋梗塞などのように、血行障害を招くような中高年の人によく見られる病気です。高齢化と共に増加しており、多くは数日で症状が治まるもので、壊死するような症状まで至るのは、ごく少数です。

突然、激しい腹痛がおこり、その後血便がでます。

安静にして絶食します。
輸液や抗生物質の投与などにより、数週間ほどで治りますが、大腸の狭窄がひどかったり、
壊死がおきている場合は切除手術を行います。

小腸や大腸に分布して栄養を補給する血管が、血栓で狭くなって閉塞して、
腸に栄養が行き届かずに腸管が壊死をおこした状態です。
リウマチ性心臓病、心房細動、心筋梗塞などが原因で発症します。

食事中に突然、腹痛がおきて、嘔吐や発熱がおこり、大便やガスが出なくなります。
放置すると、血圧低下やチアノーゼ、あるいは意識障害が現れ、処置しなければ死亡することがあります。

発症から1日ほどで壊死がおこるので、緊急手術が必要です。
処置が早いほど手術は成功します。