胸が痛い呼吸困難を伴う胸痛は軽い病気?重い病気?

胸が痛い

胸膜炎は、発熱と共に胸や上腹部の筋肉に突然さすような鋭い痛みがおきるものですが、熱を伴い胸痛や胸の奥が締め付けられるように痛み、さらには呼吸困難を伴う病気もあります。

胸痛

発熱を伴い胸の表面が痛む

疑われる病気 主な症状
胸膜炎
膿胸
胸膜炎(きょうまくえん)は、発熱と共に胸や上腹部の筋肉に突然さすような鋭い痛みがおき、痛みは数秒から数分で治まるが再発する
肺炎
肺化膿症
肺炎は発熱や悪寒、咳、痰などがみられ、胸痛は発熱後に刺すような痛みがみられ、深呼吸や咳をすると痛みが治まり、重症になると低酸素血症になる
急性気管支炎 急性気管支炎(きゅうせいきかんしえん)は、38度前後の発熱と乾いた咳で発病。咳は次第に湿り気を帯び、痰が出てくる。強い咳のために胸や腹筋が傷むこともある。
インフルエンザ インフルエンザは、39度前後の急な発熱と悪寒で発病。だるさ・頭痛・腰痛・筋肉痛・関節痛など全身症状が強いのが特徴。
急性心膜炎 急性心膜炎(きゅうせいしんまくえん)は、胸痛・動悸・息苦しさなどがみられ、胸痛は通常、胸骨の裏側から左前胸部にかけておこり、刺すような鋭い痛みや鈍い痛みが続く
心筋炎 心筋炎(しんきんえん)は、発熱やのどの痛み、頭痛、倦怠感、吐き気、下痢などが風邪の症状で始まり、数日後に動悸、胸痛、脈の乱れ、むくみなどがおこる
食道炎 食道炎(しょくどうえん)は、胸やけがしたり、食物を飲み込むときに胸骨の後が痛む

 

胸が痛む

疑われる病気 主な症状
肋間神経痛 肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)は、肋骨に電気が走るような激しい痛みを感じ、深呼吸や咳などで痛みが始まる
心臓神経症 心臓神経症は、動悸や頻脈、胸痛、呼吸困難などがみられ、胸痛はチクチクと痛み、痛む部位や痛み方が一定ではないのが特徴
胸部挫傷(打撲) 胸部挫傷(きょうぶざしょう)は、胸部に痛みはあるものの、肋骨骨折や出血していないかの損傷の有無を確認する必要がある
肋骨骨折 肋骨骨折(ろっこつこっせつ)は、外傷性の他に疲労性腫瘍や炎症、骨粗鬆症などでもおき、肋骨が折れると限局的な鋭い胸痛がある
帯状疱疹 帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、身体の片側に虫刺されのような紅斑が帯状に密集して現れ、やがて水ぶくれができ、神経痛を伴うのが特徴的

 

胸の奥が締め付けられるように痛む

疑われる病気 主な症状
狭心症 狭心症(きょうしんしょう)は、階段を上ったとき、激しい運動をしたあと、精神的に興奮したあと、食後など、左胸から中央にかけて締め付けられるような痛みがおこり、安静にすると治まる。また、眠っているときに胸痛で目が覚めたり、洗面所で胸が締め付けられるように痛みがある。特に就寝中から明け方にかけて胸痛が周期的に繰り返しおこる。
心筋梗塞 心筋梗塞(しんきんこうそく)は、胸の中央からやや左よりに締め付けられるような痛み、もしくは押し付けられるような激しい痛みがおき、高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満者に多い
解離性大動脈瘤 解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)は、胸を中心にみぞおち、背中、腹、腰などに放散する痛みが移動し、発汗、嘔吐、不安感などに伴い、ショック状態になることが多い

 

深呼吸や咳をすると胸痛がある

疑われる病気 主な症状
胸膜炎 胸膜炎(きょうまくえん)は、胸痛、胸部圧迫感、咳、呼吸困難、発熱など現れ、深呼吸や咳をすると痛みが増し、痛いほうの胸を下にして横になると楽になる

 

呼吸困難を伴う

疑われる病気 主な症状
自然気胸 自然気胸(しぜんききょう)は、胸部に突然、刺すような鋭い痛みがあり、息切れ、呼吸困難、乾いた咳、動悸などを伴う
肺梗塞症 肺梗塞症(はいこうそくしょう)は、呼吸困難、咳、胸痛、血痰などが主な症状を伴うこともある
肺血栓塞栓症 肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)は、急激な呼吸困難、胸痛、咳、血痰、頻脈、不整脈などがみられ、肥満、高齢、長期間病床に伏せている人に多く低酸素血症をきたすこともある
縦隔腫瘍 縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)は、腫瘍が大きくなって、心臓などを圧迫しはじめると、呼吸困難、動悸、胸痛が現れ、低酸素血症をきたすこともある

 

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