咳や痰が出るものの乾いた咳なのか湿った咳なのか症状で病気が違う

湿った咳・乾いた咳

咳や痰が出るときに、乾いた咳で痰は出るもののあまりたくさん出ない症状のとき、湿った咳で痰がサラサラした痰や膿のように粘り気がある痰が出る症状がある場合で病気が違ってきます。

咳をしたとき痰が出るか出ないか

乾いた咳であまり痰は出ない

疑われる病気 主な症状
風邪症候群 風邪症候群は発熱・悪寒・くしゃみ・鼻水・鼻つまり・声枯れ・咳・痰・頭痛・だるさがある。
インフルエンザ インフルエンザは39度前後の急な発熱と悪寒で発病。だるさ・頭痛・腰痛・筋肉痛・関節痛など全身症状が強いのが特徴。
急性咽頭炎 急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)は、のどが赤く腫れてヒリヒリして異物感や乾燥感を感じる。物を飲み込むと痛み発熱・だるさなどを伴うこともある。
急性喉頭炎 急性喉頭炎(きゅうせいこうとうえん)は、のどに乾燥感・痛み・かゆみがあり、発熱して咳が出る。声がかれて出なくなることもある。
急性扁桃炎 急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん)は、38度以上の発熱と悪寒に加え、喉が赤く腫れて痛み、物を飲み込めなくなることもある。
急性気管支炎 急性気管支炎(きゅうせいきかんしえん)は、38度前後の発熱と乾いた咳で発病。咳は次第に湿り気を帯び、痰が出てくる。強い咳のために胸や腹筋が傷むこともある。
大動脈瘤 大動脈瘤(どうみゃくりゅう)は、腹痛、腰痛、発熱、咳、呼吸困難、血痰、物が飲み込みにくいなどの症状がでる
間質性肺炎 間質性肺炎(かんしつせいはいえん)は、咳や呼吸困難、微熱、倦怠感などで、慢性化すると咳を伴うこともあり、重症になると低酸素血症になる
肺線維症 肺線維症(はいせんいしょう)は、階段や坂道を上るときに息切れを感じ、咳、痰、発熱を伴うこともあり、進行すると呼吸困難、チアノーゼ、むくみ、胸痛などがある
肺がん 肺がんは、呼吸困難、咳、痰、血痰、胸の痛み、発熱、倦怠感、呼吸困難などがあり、重症になると低酸素血症になる
胸膜炎 胸膜炎(きょうまくえん)は、胸痛・胸部圧迫感・呼吸困難・発熱などがみられ、咳、痰、血痰、体重の減少などもみられることもある。
百日咳 百日咳は、特に乳幼児に発症し、風邪と同じ症状が現れ、徐々に咳が増えていき、咳は特に夜間に激しく爆発的な咳が連続して起こるため苦しい

 

湿った咳とサラサラした痰

疑われる病気 主な症状
風邪症候群 風邪症候群は発熱・悪寒・くしゃみ・鼻水・鼻つまり・声枯れ・咳・痰・頭痛・だるさがある。
肺水腫
肺うっ血
肺水腫(はいすいしゅ)は、呼吸困難と共にピンク色の泡沫または血性の痰が出て、寝ていると苦しく、呼吸困難は特に睡眠中に発症しやすい。重症になると低酸素血症になる
心臓喘息 心臓喘息は、突然、呼吸困難がおこり、咳や痰、顔のむくみがおこり、手や口唇が紫色になり、肺循環のうつ帯や肺高血圧症を有する人に発症し、重症になると低酸素血症になる

 

湿った咳と粘り気のある痰がでる

疑われる病気 主な症状
風邪症候群 風邪症候群は発熱・悪寒・くしゃみ・鼻水・鼻つまり・声枯れ・咳・痰・頭痛・だるさがある。
インフルエンザ インフルエンザは39度前後の急な発熱と悪寒で発病。だるさ・頭痛・腰痛・筋肉痛・関節痛など全身症状が強いのが特徴。
慢性気管支炎 慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)は、咳と痰が長期間続き、痰は黄色っぽい膿状のもので、起きてすぐや洗面時に咳と共に連続して出てくるのが特徴的
気管支拡張症 気管支拡張症(きかんしかくちょうしょう)は、慢性的な咳と痰が主な症状。痰は膿状で、しばしば血痰が出る場合がある。咳は午前中に多く、発熱や胸痛がみられることもある。
肺気腫 肺気腫(はいきしゅ)は、階段や坂道を上るときに息切れを感じ、進行すると口をすぼめて呼吸するようになる
ウィルス性肺炎 ウィルス性肺炎は、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、かすれ声、咳、痰、胸痛、呼吸困難などの症状があり、重症になると低酸素血症になる
細菌性肺炎貧血 細菌性肺炎は、悪寒、発熱、咳、痰、胸痛、呼吸困難などの症状が現れ、重症になると低酸素血症になる
肺化膿症 肺化膿症は発熱や悪寒、咳、痰などがみられ、胸痛は発熱後に刺すような痛みがみられ、深呼吸や咳をすると痛みが治まり、重症になると低酸素血症になる
肺結核 肺結核(はいけっかく)は、初期にはほとんどが無症状で、病気が進行してくると、咳、痰、胸痛、血痰、発熱、寝汗、息切れ、呼吸困難などがみられ、重症になると低酸素血症になる
膿胸 膿胸(のうきょう)は、胸部の痛みや圧迫感、咳、痰、発熱、呼吸困難などの症状が現れ、肺機能が悪化すると低酸素血症になる
びまん性汎細気管支炎 びまん性汎細気管支炎は、黄色または黄緑がかった膿状の痰や、ネバネバした粘液性の痰が長年続き、重症になると低酸素血症になる
肺血栓塞栓症 肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)は、急激な呼吸困難、胸痛、咳、血痰、頻脈、不整脈などがみられ、肥満、高齢、長期間病床に伏せている人に多く低酸素血症をきたすこともある

 

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