動悸や息切れがあり脈が早い遅い・咳が出る・痰が出る症状の病気

動悸や息切れ

動悸や息切れがある場合、脈の速さを測ってみます。やけに脈が速い、遅い、早いときも遅いときもありバラバラ、逆に乱れている、同時に息切れがするなど、症状によって病気が異なります。

動悸と息切れに伴う症状

脈が速い

疑われる病気 主な症状
先天性心疾患 先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)は、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、動脈管開存症などで、動悸、チアノーゼなどがみられる
うっ血性心不全 うっ血性心不全は、呼吸困難、全身のむくみ、嘔吐、腹部膨満感、倦怠感を感じ、むくみは夕方に強くなる
狭心症 狭心症(きょうしんしょう)は、胸が締め付けられるような、押さえつけられるような痛みを覚える
心臓弁膜症 心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)は、脈が速くなって動悸を感じることがあるが無症状のことも多い
発作性頻拍 発作性頻拍(ほっさせいひんぱく)は、突然、脈が速くなって、激しい動機、息苦しさ、胸痛などがおこり、ひどくなると意識を失うこともある
WPW症候群 WPW症候群は、副伝導路を介して、心房から心室に早期に興奮が伝わるため突然脈が速くなり、失神、突然死もあり、30歳以下の男性に発症することが多く、発作が起こるとき以外は健康体なのに発症する
急性心膜炎 急性心膜炎(きゅうせいしんまくえん)は、胸痛・動悸・息苦しさなどがみられ、胸痛は通常、胸骨の裏側から左前胸部にかけておこり、刺すような鋭い痛みや鈍い痛みが続く
心筋炎 心筋炎(しんきんえん)は、発熱やのどの痛み、頭痛、倦怠感、吐き気、下痢などが風邪の症状で始まり、数日後に動悸、胸痛、脈の乱れ、むくみなどがおこる
肺気腫 肺気腫(はいきしゅ)は、階段や坂道を上るときに息切れを感じ、進行すると口をすぼめて呼吸するようになる
肺線維症 肺線維症(はいせんいしょう)は、階段や坂道を上るときに息切れを感じ、咳、痰、発熱を伴うこともあり、進行すると呼吸困難、チアノーゼ、むくみ、胸痛などがある
貧血 貧血は、疲れやすく、めまい、動悸、息切れ、微熱、足のしびれ、顔面蒼白、口の中の荒れ、下まぶたの粘膜が白くなるなどがみられる
ビタミン欠乏症 ビタミン欠乏症は、食欲不振、手足の先のしびれ、動悸、息切れ、だるさ、足のむくみ、疲れやすい、気力がわかないなどがある
低血糖症 低血糖症(ていけっとうしょう)は、異常な空腹感、脱力感、動悸、手足の震え、イライラ、寝汗、頭痛、けいれんなどがある
甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)は、だるさや脱力感、汗をかきにくい、皮膚が乾燥し、皮膚が冷たい、寒がり、貧血、手足や顔がむくむなどの症状をみる
褐色細胞腫 褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)は、脈と同じように、ズキズキする頭痛を伴って血圧が上昇し、動悸、指先の震え、汗をかきやすいなどの症状が現れる
肺血栓塞栓症 肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)は、急激な呼吸困難、胸痛、咳、血痰、頻脈、不整脈などがみられ、肥満、高齢、長期間病床に伏せている人に多く低酸素血症をきたすこともある
不安神経症 不安神経症は、漠然とした不安から恐怖や苦しみがおこり、激しい動悸や息切れ、冷や汗、手足のしびれ、めまいを感じる
心気神経症 心気神経症は、診察しても異常がないのに、身体の不調を気にしすぎて、重大な病気ではないかと思いこむ
統合失調症 統合失調症は、自閉、幻覚、妄想、異常行動などの症状がでる。

 

脈が遅い

疑われる病気 主な症状
洞不全症候群 洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)は、脈が遅くなり、目の前が暗くなったり、めまいが起こったりする

 

脈が速いときも遅いときもある

疑われる病気 主な症状
自律神経失調症 自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)は、根気がない、頭痛、めまい、動悸、息切れ、便秘、下痢、異常発汗、肩こり、手足の冷感・熱感など様々な症状がおきる
高血圧症 高血圧症は、血圧が上昇したときに頭重、頭痛、めまい、肩こり、動悸、吐き気、手足のしびれがみられ、頭痛の症状は朝方に現れる
低血圧症 低血圧症は、頭重感、頭痛、めまい、肩こり、立ちくらみ、疲れやすいなどの症状が現れ、特に朝方に調子が悪い
心身症 心身症(しんしんしょう)は、発症や経過に心理的なものが加わって起こる病気で、気管支喘息、消化性潰瘍、本能性高血圧症、過敏性腸症候群などが代表的な病気である
心臓神経症 心臓神経症は、動悸や頻脈、胸痛、呼吸困難などがみられ、胸痛はチクチクと痛み、痛む部位や痛み方が一定ではないのが特徴
薬剤の服用 大部分の薬剤で頭痛や頭重感がおこるが、血管拡張剤(降圧剤、偏頭痛治療薬、ニトロ製剤など)に多いとされている。

 

脈が乱れている

疑われる病気 主な症状
期外収縮 期外収縮(きがいしゅうしゅく)は、脈がとぎれて、動悸を感じたり、息が吸いこみにくい感じがする
心房細動 心房細動(しんぼうさいどう)は、脈が乱れて動悸や息苦しさを感じ、脈が増えるタイプが多く、発作後数分から数時間で突然、正常な脈に戻る
起立性低血圧症 起立性調節障害は、急に立ち上がったときや、長時間立ち続けたときに、めまいや立ちくらみがおこり、倦怠感、頭痛、腹痛をともなう
心筋梗塞 心筋梗塞(しんきんこうそく)は、胸の中央からやや左よりに締め付けられるような痛み、もしくは押し付けられるような激しい痛みがおき、高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満者に多い

 

咳が出る

疑われる病気 主な症状
慢性気管支炎 慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)は、咳と痰が長期間続き、痰は黄色っぽい膿状のもので、起きてすぐや洗面時に咳と共に連続して出てくるのが特徴的
肺炎 肺炎(はいえん)は38度前後の発熱・悪寒・咳・痰・胸痛などがあり、高齢者や慢性病患者では症状がわかりづらく発熱しないこともある。
じん肺 じん肺は、進行すると、咳、痰、胸痛、息切れ、呼吸困難などがみられる
肺結核 肺結核(はいけっかく)は、初期にはほとんどが無症状で、病気が進行してくると、咳、痰、胸痛、血痰、発熱、寝汗、息切れ、呼吸困難などがみられる

 

女性の動悸と息切れがする

疑われる病気 主な症状
月経前緊張症 月経がはじまる3〜10日前頃からイライラや怒りっぽい、興奮しやすい、憂うつ、乳房の張り、下腹部の不快感、頭痛、肩こり、肌荒れなどがある
月経困難症 月経困難症(げっけいこんなんしょう)は、下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気、イライラなど月経に伴う症状が強く日常生活が困難になる
妊娠 妊娠は、月経が止まり、微熱が続く、つわりが始まるなどの症状が現れる
更年期障害 更年期障害は、閉経前後に動悸、めまい、のぼせ、頭痛、不眠症、発汗、疲れやすい、肩こりなどの症状がみられる。

 

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