頭痛と発熱を伴う、激しい慢性的な頭痛は軽い病気?重い病気?

頭痛と発熱を伴う症状

頭痛と発熱を伴う病気、突然激しい頭痛がして意識障害がある、頭痛が繰り返す症状、慢性的な頭痛の症状は軽い病気?重い病気?

頭痛が続き他の症状を伴う病気

発熱を伴う頭痛

意識障害がある
疑われる病気 主な症状
ウィルス性脳炎・髄膜炎 ウィルス性脳炎・髄膜炎は、発熱、頭痛、吐き気、意識障害、けいれん、麻痺などがみられ、髄膜炎では首の後ろが硬く張り、前に曲げようとすると、抵抗があるのが特徴的。
脳膿瘍 脳膿瘍(のうのうよう)は、全身疲労、貧血、眠気がおこり、進行すると、頭痛、めまい、二重に物が見える、けいれん、意識障害がある
意識障害がない
疑われる病気 主な症状
風邪症候群 風邪症候群は、発熱、悪寒、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、痰、のどの痛みなどがある
インフルエンザ インフルエンザは、高熱や悪寒、筋肉痛、関節痛、手足の痛みなどがみられ、頭痛は鈍く、うずくような感じで頭全体が痛む
急性扁桃炎 急性扁桃炎(きゅうせいへんとうえん)は、喉が腫れて痛み、全身倦怠感、悪寒、関節痛などを伴い、高熱が出ると頭痛がおこり、頭全体が痛む
急性中耳炎 急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)は、耳の強い痛みと発熱が特徴的で、耳が詰まった感じがし、難聴、耳垂れ、耳鳴り、めまい、頭痛、頭重などを伴う
急性副鼻腔炎 急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)は、副鼻腔の炎症部分に痛みがあり、鼻水、鼻づまり、発熱や頭痛、頭重などを伴う

 

突然の激しい頭痛

意識障害がある
疑われる病気 主な症状
くも膜下出血 くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)は、頭を殴られたような激しい頭痛が突然おこり、続いて吐き気、嘔吐、意識障害などがみられ、重症でなければ数分〜30分の間に意識は回復するが、そのあとも頭痛と嘔吐が続く
脳出血
脳溢血
脳出血(のうしゅっけつ)は、突然、左右どちらかの手足の動きが鈍くなり、頭痛、めまい、嘔吐がおきたり、大きないびきをかく、ろれつが回らない、麻痺、意識障害がおきる
脳血栓
脳塞栓
脳血栓(のうけっせん)は、半身の運動麻痺や感覚障害、言語障害などがおこり、時間が経つにつれて麻痺が進むことが多い。脳塞栓(のうそくせん)では、これらの症状と意識を失うことがある
高血圧性脳症 高血圧性脳症は、急激に血圧が上昇し、頭痛、耳鳴り、手足のしびれなどが起こる。頭全体か、頭痛は顔から後頭部にかけて、ズキンズキンと痛む
意識障害がない
疑われる病気 主な症状
緑内障 緑内障(りょくないしょう)は、急に視力が悪くなって、目が痛み、頭痛、吐き気、嘔吐がおきる

 

頭痛が繰り返し続く

疑われる病気 主な症状
片頭痛 片頭痛(へんずつう)は、目がチカチカし、視野が狭くなり、肩が凝るなどの前触れ症状の後、ズキンズキンと脈打つような頭痛がおき、吐き気や嘔吐を伴うこともある
群発頭痛 群発頭痛(ぐんぱつずつう)は、片頭痛型血管性頭痛の一種で、片側性拍動性頭痛で発汗、鼻水などを伴う。男性に発症が多く、アルコールやヒスタミンなどが増悪因子となる。
三叉神経痛 三叉神経痛(さんさしんけいつう)は、顔面に突然、激痛がおき、発作は数秒から数分続いて治まり、少しおいて再び現れ、会話、食事、あくび、洗面などが引き金となる
舌咽神経痛 舌咽神経痛(ぜついんしんけいつ)は、舌の奥や耳の内部、咽頭などに激痛がおき、発作は数秒から数分続いて治まり、少しおいて再び現れるのを繰り返す。冷たいものを飲んだときや咳やくしゃみ、会話などが引き金となる
褐色細胞腫 褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)は、脈と同じように、ズキズキする頭痛を伴って血圧が上昇し、動悸、指先の震え、汗をかきやすいなどの症状が現れる

 

慢性的な頭痛

疑われる病気 主な症状
血管性頭痛 血管性頭痛(けっかんせいずつう)は、頭蓋内外の血管の拡張によって頭痛がおきる
緊張性頭痛 緊張性頭痛(きんちょうせいずつう)は、後頭部、こめかみ、額などを中心に、締め付けられるような頭痛がおこり、肩や首が凝る。精神的ストレス、肉体的な緊張が続いたときに起こりやすい
高血圧症 高血圧症は、血圧が上昇したときに頭重、頭痛、めまい、肩こり、動悸、吐き気、手足のしびれがみられ、頭痛の症状は朝方に現れる
低血圧症 低血圧症は、頭重感、頭痛、めまい、肩こり、立ちくらみ、疲れやすいなどの症状が現れ、特に朝方に調子が悪い
頭部外傷後遺症 頭部外傷後遺症は、頭部に外傷を受けた後、頭痛、手足の麻痺、知能障害などがある
脳卒中後遺症 脳卒中後遺症は、痛み、けいれん、しびれ、半身まひ、失語症などがおきる
脳動脈硬化症 脳動脈硬化症(のうどうみゃくこうかしょう)は、めまい、頭痛、頭重感、手足のしびれ、耳鳴り、のぼせ、物忘れがひどいなどの症状が現れる
変形性頚椎症
頸部脊椎症
変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)は、後頭部痛、肩関節痛、背中の痛み、腕の痛みやしびれ感があり、進行すると、手に力が入らない、歩きにくい、足がつるなどの症状が現れることもある
慢性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしょう)は、脳と中枢神経を包む三枚の髄膜の内、最も外側にある強い膜と、その内側にあるくも膜の間で出血による頭痛、吐き気、嘔吐、麻痺、物忘れなどが現れ、壮年から老年の男性が多い
脳腫瘍 脳腫瘍(のうしゅよう)は、頭痛、吐き気、嘔吐が主な症状で、腫瘍の発生部位によって、手足のしびれ、麻痺、意識障害、運動障害などがおきることもあり、頭痛は朝起きたときに感じ、身体を動かすと楽になる
低酸素血症 低酸素血症(ていさんそけっしょう)は、チアノーゼ、頻尿、不安、言語障害などの症状が現れる
慢性中耳炎 慢性中耳炎は、耳垂れと難聴が主な症状で、悪化すると、耳が痛くなり、頭痛を感じることもある。
慢性副鼻腔炎
蓄膿症
慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)は、ほお、鼻根部、側頭部などの痛み、粘り気のある膿状の鼻水、鼻づまり、嗅覚異常、注意力散漫などの症状がある
虫歯・歯肉炎 虫歯や歯肉炎を放置しておくと、頭痛や頭重感が起こる場合もある
緑内障 緑内障(りょくないしょう)は、頭重感、頭痛、目のかすみ、電灯の周りに虹が見え、視野が狭くなるなどの症状が現れ、放置すると失明の恐れがある
近視・遠視・乱視 近視・遠視・乱視は、目の疲れと共に頭痛などが現れる
眼精疲労 眼精疲労(がんせいひろう)は、眼を使う仕事をすると疲れ、目が痛い、目がかすむ、まぶしい、充血する、涙が出る、肩こり、頭痛、吐き気などの症状が現れる
眼鏡の不適合 眼鏡のレンズと視力が合ってないと、目の疲れ、頭痛、肩こり、吐き気などが起こることもある
薬剤の服用 大部分の薬剤で頭痛や頭重感がおこるが、血管拡張剤(降圧剤、偏頭痛治療薬、ニトロ製剤など)に多いとされている。

 

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